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【卒業生の皆さんへ】加藤学長からのメッセージ

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卒業生の皆さん、共栄大学ご卒業、誠におめでとうございます。またご家族の皆さま、ご子息、ご令嬢の大学卒業、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。

本来ならば、卒業生の皆さんが毎日勤しんだ勉学はもちろん、友人たちとの大切な想い出、自らの人生の指針を見つけた教職員との語らい等を振り返りつつ、厳粛なる卒業式を挙行してお祝いをすべき時です。しかしながら新型コロナウイルスCOVID―19の世界的な流行を受け、更なる感染の拡大を防止するとの観点から、誠に遺憾ではありますが卒業式を中止するという苦渋の決断をいたしました。皆さんの大切な式、またご家族の皆さまにとりましても、ご子息、ご令嬢の晴れの姿を眼にする機会を奪うこととなり、大変申し訳ございません。パンデミックと言われ、世界の脅威となったCVID―19感染の広がりを必ず喰いとめるとの決意で下した卒業式の中止をどうかご理解頂き、Web上で式辞を述べる事をお許しください。

卒業式は中止となりましたが、皆さんが努力に努力を重ね、ご家族のご支援を受け、指導教官、教員、職員、そして大切な友人との絆を結びつつ掴み取った共栄大学卒業という快挙には、いささかの陰りもありません。卒業生の皆さんは、本学卒業のため必要な単位の修得に加え、教育理念である「社会学力」「至誠の精神」「気品の模範」を体現する事が出来るという、共栄大学卒業の要件を全て達成したという事を大いなる誇りとして、堂々と社会の荒波の中に漕ぎ出していって欲しいものです。

つい3ヶ月ほど前2020年の年が明けた時、日本国民の誰もが待ちに待ったオリンピックイヤーの始まりを想い、心躍る高揚感を感じたものでした。その心の高まりも束の間、世界中にCOVIC-19の感染が広がり、一気に世の中に暗い影を落とす状況となってしまいました。この世相の変化を予想した人は世界中にどれくらいいたのでしょうか。そう思わざるを得ないほど急激な変化でした。

しかしこのような出来事は、考えてみればそれほど珍しい事ではありません。2001年のアメリカ同時多発テロ、また記憶に新しい2011年の東日本大震災もそうでした。暗い話で大変恐縮ですが、瞬時の出来事でこれまでの当たり前だったものが無くなる、あるいは無用なものになる事は、この世の中では起き得ることなのです。このようなテロ、天災等は防ぐ事は極めて厳しいかも知れません。ただそれでもテロ、天災が起きる前には何らかの予兆というものはあったはずです。今般のような感染症の広がりについてもある程度感染の広がりについて見通しを立てる事が出来たのかも知れません。このような突然の変化は卒業生の皆さんがこれから勇躍して漕ぎ出す社会の中では、残念ながら結構ある事ではないかと思います。そんな不確実な世の中を生き抜く皆さんには状況の変化に的確に対処するため、是非備えておいて頂きたい力があります。それは社会の動きに関心を持ち、その動きがどのように変化していくのかを見極める「想像力」と言う力です。もちろん今までも皆さんは想像力を駆使し、いろいろな事に対処してきた事でしょう。その結果、物事を上手く解決する事が出来た、あるいはそうではなかった事もあるでしょう。そのような時、皆さんは様々なこれまで得てきた知識、経験を駆使して物事の解決を図ってきたはずです。更に皆さんはご家族、友人、先生方のご助言を加えて良い結論を導き出したに違いありません。

大学を卒業して社会人になる。皆さんが飛び込む社会は年齢構成も、文化背景も違う多様性を抱えた社会であり、これまで学生時代に接していた社会とは大きく異なるところです。そんな社会を生き抜くために発揮する想像力は、これまで学生の名のもとに暮らしてきた世界で培った想像力とは全く異なります。残念ながらこれまでの想像力では通用するとは思えません。何故ならば保護者の皆さまを始め、多くの方々の庇護のもとで培った想像力と、これから飛び込む社会でたった1人で考え、その考えをベースに人々と関わり合いながら生活のための生業として多くの事柄に携わりながら発揮する想像力とは大きな違いがあるからです。卒業して飛び込む新しい社会では、変化の場面の数も質もこれまでとは異なり、多種多彩な状況で皆さんの前に現れるに違いありません。従って働かせる想像力は自ずと単純なものではなく。更に多くの知識、経験が求められるものとなります。これからいろいろな苦労、経験をいとわず自分から買って出て、そのたびごとに想像力を高める努力を尽くしてください。

より複雑化する社会で発揮する「想像力」の精度を、社会人として通用するまでに高めるために、私は皆さんにはこれまで以上に多くの情報を集めるよう努力をして欲しいと思います。多岐にわたる情報を出来るだけ多く集め、それらを分析した上で作り出される皆さんの考えを加えて想像力を発揮すれば、必ずや適格な判断が生まれ、社会の王道を迷うことなく進む事が出来るでしょう。昔と違ってSNSを始め、いろいろな媒体から生み出される情報が氾濫する世の中です。中にはFAKEと言われる意味のない情報も多く流されていることでしょう。皆さんの想像力を大いに発揮し、確信に満ちた自分の意見を導き出すためには、出来るだけ多くの情報に接し、是非正確な情報を見極める力をつけてください。その情報を旺盛な想像力を持って自分の心の中に正しく導く事が出来たなら、予期せぬ出来事が突然降って湧いたとしても冷静に、適格に対処する事が出来ます。

現代物理学を築き上げたアルベルト・アインシュタインはこんな事を言っています。

「空想は知識より重要である。知識には限界があるが、想像力は世界を包み込む」

旺盛な好奇心を発揮し、何事にも関心を持って考え、想像力を発揮すれば変化が激しく、多様性を抱えたこれからの社会を迷いなく進む事が出来ます。共栄大学で学んだ事は単に講義だけではありません。机の上の知識だけでなく、既に社会の現場に触れる機会を多く得た事、そして沢山の仲間、教職員との知己をえた事を自信にして、類い希なる想像力を発揮すれば、全ての変化に対応出来るばかりでなく、世界を包み込むような人間力の広がりを得る事が出来ます。どうか皆さん、共栄大学卒業生である事を大いなる誇りとして新しい社会でご活躍ください。そして改めて共栄大学ご卒業、誠におめでとうございます。

令和2年3月19日

共栄大学 学長 加藤彰

               

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