【教育学部】子どもの笑顔輝く教育とは!?―ならはらの森 なかの学舎見学―

2023.06.01

教育学部

 社会科教育(橋本)ゼミでは、5月10日(水)にフリースクール「ならはらの森 なかの学舎」内田副理事長の特別講義を受け、「今、子ども達は幸せか」という問いについて社会科教育ゼミ全員で考えてきました。今回は5月12日(金)にフリースクール「ならはらの森なかの学舎」を見学させていただき、改めて子ども達の幸せについて考えることができました。

 「ならはらの森なかの学舎」では、子ども達が木登りやかくれんぼを元気いっぱいしていました。また、授業は開始の声掛けをしますが、子ども達の意思を尊重して「自由参加」。正直、心配にもなりました。しかし、生き生きと笑顔輝く子ども達の姿を見て、「本当にこれが不登校の子ども達なのか?」と驚くとともに、子ども達自身が幸せを感じる「教育」について考えることができました。

 参観した子ども哲学の授業では、「友だちって何だろう?」をテーマに私たち大学生も子ども達と共に答えのない問いについて考え、自分自身と向き合うことのできる時間となりました。授業で感じたことは、「子ども達が自分の意見を言い、それをしっかりと受け止めてくれる人がいるからこそ、子ども達は生き生きとしているんだな」ということでした。

 不登校のお子さんをもつ経験をされたSさんのお話では、不登校となってしまった子ども達について考えることができました。自分たちが教員になってからも向き合っていくべきことであるため、自分だったらどうするのかと、自分ごととして考えながら、お話を聞かせていただきました。子どもの思いと、保護者の思いと、先生の思い。それぞれの思いがある中で、実際に保護者の方からのお話を聞くことのできた貴重な機会であったため、このような経験を教員になった際に生かしていきたいと強く思いました。先生という仕事が大変と言われる中で、保護者の方もそれを理解して下さっているからこそ、「先生に相談することで余計な負担をかけないか」と相談できなかったり、先生との関係がこじれることがあるのではないかと心配したりすることがわかりました。教師志望の私たちだからこそ、保護者の方に寄り添える教師になるにはどのようにしたらよいのか、今から考えられることを考え、自分自身の教師像を思い描くことができました。(記事を作成している私は)子ども達のよさを認め、たくさん褒めて、それを保護者にも伝えていけるような教員になりたいと思いました。

 最後に講評してくださいました内田副理事長の「子どもの幸せはその子一人でできるものではない」という言葉がとても印象に残っています。自分の物差しで測るのではなく、受け止め、認めてあげることが子ども達の幸せにつながるのではないかと考えることができました。

 今回の学びを通して、自分のなりたい教師像が明確になってきた学生も増えたと思います。子ども達の幸せを願って、子ども達の幸せについて常に考えていけるような教員になれるよう、これからも社会科教育ゼミは学んでいきます。

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