【国際経営学部】中田講師が高校生に模擬授業を実施

2023.06.23

国際経営学部

 国際経営学部の中田久美子講師が、6月18日(日)に行われた第4回共栄大学オープンキャンパスにおいて来校した高校生たちに模擬授業を行いました。中田講師は、国際経営学部の教員(先生)で、授業の題名は「観光の多様化と観光ビジネスの広がり」でした。

 国連世界観光機関(UNWTO)によると観光の定義は、「継続して1年を超えない範囲で、レジャーやビジネスなどの目的で日常生活環境以外の場所に旅行し、滞在する人の活動を指す」ということを中田先生は説明しました。ここで注意すべきことは、観光はレジャーだけでなくビジネスをも目的としているので、お仕事による出張も観光になるとのことでした。一方、コロナ禍において新たに注目された「オンライン観光」は移動(mobility)を伴うものではなく、同様に自宅の近所を旅する「マイクロツーリズム」では、非日常圏にまで移動するには至らず、よって昨今の観光の範囲も広がっているそうです。

 次に中田先生は、主要観光ビジネスについて触れました。主要な観光ビジネスといえば、多くの高校生は、旅行会社のような旅行業や、旅館などの宿泊サービス業を思い浮かべると思います。しかしその他にも、テーマパーク観光施設業、観光土産品業、イベント・コンベンション業、運輸業の主要観光ビジネス業もあげられるそうです。中でも運輸業界は、私たちが旅行する際の交通手段としてのみならず、貨物運送や、私たちが行うオンラインショッピングの運送手段も含めて、コロナ禍以前の市場規模は約4兆円もあり、他の主要観光業界を凌いでいると中田先生はおっしゃいました。さらに中田先生によると、今や外国人観光客の2人に一人は、ディスカントストアの「ドン・キホーテ」に足を運ぶそうです。すなわち昨今の観光ビジネス業界にはこのような「小売業」も含まれるようなり、観光ビジネスの範囲が広がっているそうです。

 さらに観光における「楽しみ方」も多様化してきていると中田先生は説明されました。例えば、ディズニーランドのようなテーマパークにおいて、従来の楽しみ方といえば、アトラクション(乗り物)、ショー・パレード(見せ物)、食事、買い物等に限られていました。現在は、観光客たちが自らコスプレをしたり、友達と敢えて制服で来たり、さらに「穴場ツアー」に参加したり、ディズニーキャラクターの「追っかけ」をしたりと、新たな楽しみ方が広がっているそうです。模擬授業に参加した高校生もとても納得した表情を浮かべていました。

 次回の第5回共栄大学オープンキャンパスは7月22日(土)です。国際経営学部の宮島裕教授が「国際経営学部とは何か-カルビーを通して考える」という題目で模擬授業を行います。皆さん、是非ご参加ください。

中田 久美子専任講師

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