【教育学部】世界に視野を広げよう!―留学生との交流―

2023.06.27

教育学部

 6月21日(水)の4限に社会科教育(橋本)ゼミでは、国際経営学部のアノカさんとタインさんの2名にお越しいただき、交流会を行いました。

 まず初めに留学生のお二人が出身国のことを含めて自己紹介をしてくださいました。モンゴルの都市部に住んでいるアノカさんは、発展途中であるとモンゴルのことを話しながらも、だからこそ「日本の技術をモンゴルに持って帰りたい」と仰っていました。自分達と近い年齢の方が、自分のことだけではなく自分の国の将来も真剣に考えていて、とても新鮮に感じました。日本の学生で自分のことだけでなく「他国の技術を日本で活かし国を発展させたい」と考えている学生は少ないのではないかなと私は考えました。また、ベトナム出身のタインさんからは、同じベトナムでも北と南では気温に大きな違いがあることを伺いました。日本も、北海道と沖縄で温度差があるので、「それと同じかな?」と少し共通点を見つけた気がして親近感が沸きました。お二人から話を聞くまでは、外国の国のニュースや本等を見たり聞いたりしても、どこか日本とは全く違う遠い話のように考えていました。しかし、実際に話を聞くことで親近感がわき、文化は違っても人としては同じだし、衣食住などの生活や暮らしにも大きな違いはないのだなと実感致しました。

 次に教育学部の4年生2人が卒業論文の経過を発表し、そのことについて3つのグループに分かれて話し合いました。土屋さんは、「軍国主義的な愛国心から理性的な愛国心」について平和教育の視点から問題提起されました。そこでは愛国主義とコスモポリタリズム、大きな政府とネオリベラリズムの対抗軸を立てみんなで議論しました。深瀬さんは「子ども達が海外の人と協力しあう」ために大切なのはグローバル教育なのか?多文化教育なのか?それとも国際理解教育なのか?について問題提起されました。

 留学生はもちろん、日本人である私達にとっても難しい言葉が多かったのですが、和気あいあいと楽しく真剣に話し合うことが出来ました。留学生も「交流会に呼んでもらえることを嬉しく感じます」とおっしゃってくれました。これまでコロナ過で学生の交流が少なく、さらに学部が異なるという理由から、なかなか留学生とは関わる機会が作れなかったので、今回このような形で留学生と仲良くなれたことが私は凄く嬉しく、貴重な時間となりました。また、留学生が何気ない話し合いの中でも一つ一つの言葉を調べて話し合いに参加してくださっている姿を見て、日本の中にいて日本語で学んでいる私達は「負けていられないな!」と学ぶ意欲がより沸いてきました。留学生と交流する経験が出来たことは、様々な国籍の児童が生活する日本の学校でも活かせるものだと思います。また、例え教員を目指していない学生にとっても、留学生との交流経験は社会に出た時に活かせるものであると考えます。私たち社会科(橋本)ゼミは、それぞれの夢の実現に向けて今回の学びを忘れずに、これからも学び続けていきます。

一覧に戻る
ページトップへ