【教育学部】ハルキウ大学の学生、オリガ教授と平和について語り合いました!

2023.12.22

教育学部

 社会科教育(橋本)ゼミでは、和井田教授にハルキウ大学のオリガ教授をご紹介いただき、12月20日(水)にハルキウ大学のみなさんと「平和についてできることを考えよう」というテーマでzoomによる交流会を行いました。

 参加学生は社会科教育ゼミ17名、初等教科教育法(社会)を受講されている103名、ハルキウ大学の学生20名です。ハルキウ大学の学生や教授は、国内から参加されている方や、避難先のドイツ、ハンガリー、ポーランドなど、世界中からアクセスしてくださいました。

 最初に社会科教育ゼミから、社会貢献を通した学び(サービス・ラーニング)について報告がありました。報告の中では昨年から続く戦争体験者の講演や、SDGs、フェアトレードカフェ啓発活動、ユニセフ協会への募金などが紹介されました。

 ウクライナの学生からは、ウクライナ国家の歴史的背景や、国家のアイデンティティと文化遺産の重要性、政府の政策に対する国家の責任について等、多岐にわたるプレゼンがありました。どの発表もロシアの侵攻に脅かされるなかで自国を愛し守りたいとする心情が伝わってきました。

 最後のディスカッションでは、戦争と平和に限らず、お互いの文化について交流しSNSを交換するなど楽しいひと時も過ごしました。そんな様子を見ていると、戦争という厳しき現実の中でも本来同じ人間、同じ年ごろの学生なのだなと、感慨深いものがありました。 日本の学生の感想には、「ウクライナの学生は日本語が上手で驚いた!」とする声や、「厳しい環境にありながらも学び続ける意思を捨てず、日々努力しておられるウクライナの学生と先生をみて、自分が励まされると同時に、今後も様々なことを学び、ウクライナと日本の二か国の発展に寄与できる人材になりたいと感じました。」と、決意のこもった声もありました。

 オリガ教授からは「今日のミーティングを可能にしてくださったことに、改めてお礼を申し上げたい。まったく初めての経験でしたが、とても素晴らしい体験でした。授業の後、生徒たちは大喜びでした!」、「また、このようなセミナーをもう一度やってほしい、もっと少人数で、グループでも話せるようにしてほしいという要望もありました。」、「何らかの形で相互の対話を続けたいと希望し、私にそれを依頼した生徒の連絡先をお伝えします。」とのお話もあり、これからもウクライナの学生と交流が続くかもしれません。

 沖縄のガマを修学旅行に行ったときに友達と話していて「『戦争が遠い話』になっていることに大きな危機感を感じた学生がいました。その学生は「世界の人ともっと交流して仲良くなりたい」という志を持つ仲間と共に研究を始めました。やりたいことが決まるとみんなで協力する流れが自然にでき、大きなうねりとなって今回の企画となりました。学ぶことと行動すること。本学の教育理念に「教育の誠の生命は実践にあり(一部抜粋)」との言葉がありますが、これからも本学の教育理念に照らして学び続けていきます。

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