特別講義「国際協力という選択」を開催

2024.05.02

両学部

 4月25日、国際交流センター主催によるSDGsシリーズ特別講義「国際協力という選択」が開催されました。日本政府の国際協力を実施するJICA(国際協力機構)理事長特別補佐の戸川正人先生と元プロサッカー選手で現在は越谷アルファーズで活躍される秋元俊幸先生をお招きして、共栄大学生に開発途上国への国際協力についてお話しをしていただきました。

 戸川先生からは、はじめに天ぷらそばの料理にはアジア各国から様々な具材の輸入が必要である例をお話しされ、日本は他国とのつながりで成り立っていること、それゆえに政府開発援助(ODA)が重要な役割を担っていることについてご説明がありました。さらにODAの全般についてのご説明後、国際協力を目指す人に求められる能力についてお話され、特に①構想力と実行力、②粘り強さ、③相手の立場に立って考える姿勢(顧客志向)についてご説明されました。加えて、人と人をつなぐコミュニケーション力の必要性を強調されました。

戸川正人先生(JICA理事長特別補佐)

 元プロサッカー選手の秋元先生からは、スポーツを通じた国際貢献について自らの経験をご披露されました。秋元先生はJリーグの理念のひとつである「国際社会における交流及び親善への貢献」を実現させるために、2013年、カンボジア、ラオス、シンガポールを訪問されました。その際に、貧困で学校にも行けない子供たちを目の当たりにされ、サッカーを通じて子供たちを笑顔にしたい、との熱い思いから、人とのつながりを通じてJICAや民間企業と連携し、それ以降、ブータン、ブラジル、ベトナム等、様々な国でスポーツを通じた国際協力や交流を実践されてきたことについて語られました。

秋元利幸先生(越谷アルファーズエグゼクティブアドバイザー)

 今回の講義からは、国際協力に必要な、構想力と実行力、粘り強さ、顧客志向の3点について学び、さらに、それらを実際に現場で実践されてきた経験談から具体性をもって学ぶことのできる貴重な機会となりました。

 参加した学生からは「人と人のつながりの重要性を学んだ」、「自分が思っていたよりも違った世界観にショックを受けた」、「自分もチャンスを無駄にせずにチャレンジしていきたい」等の感想が寄せられました。

戸川先生、秋元先生を囲んで参加者一同

戸川先生、秋元先生、貴重なご講義、ありがとうございました。

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