2024.10.04
私たち社会科教育(橋本)ゼミは秋晴れの中、9月5日(木)に昭和館とフリースクール「ならはらの森 なかの学舎」を見学しました。
今年度の社会科教育ゼミでは、「戦争」をテーマに卒業論文を書き進めている学生が多く、昭和館に行くことにしました。初めて戦争資料館に訪れましたが、戦中・戦後の歴史的資料を実際に見ることで、教科書だけでは学べない戦争の悲惨さや、時代が変わっても子どもの純粋さは変わらないことを感じました。
「ならはらの森 なかの学舎」
みなさんフリースクールをご存知でしょうか?フリースクールとは、一般に、不登校の子どもに対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設を言います。近年、学校と民間施設やNPO等の教育関係機関が連携することが求められており、その機関の一つとして注目されています。「ならはらの森 なかの学舎」は広々とした場所で、子ども達が生き生きと木登りやドッチボール、鬼ごっこを元気いっぱいしていました。この姿を見て、本当に不登校の子ども達だったのだろうかと驚きました。
施設を一通り見学した後は、内田副理事長から教育観やフリースクールの課題についてお話をいただきました。なかでも「人間がつくったシステムに命を合わせるのは正しいのか」という言葉に感銘を受けました。本来、人間が幸せに生活するためにシステムがあるはずなのに人間にシステムを押し付けた結果、苦しくなってしまうこともあるなと考えさせられました。
また、フリースクールの課題については学校や関係機関との連携が不足していることが挙げられました。学校と連携することができれば、今以上に子ども一人ひとりが自分らしく生活することができるようになると思います。私も来年度から教員として、子ども達ひとり一人が生き生きと学べるような環境づくりをするために、学校内外関わらず様々な方と協力していきたいと思います。
【参加した学生の感想】
・子ども達が学びたい時に学ぶ環境がしっかり整っていることや子ども達の心身ともに健康でいることが1番大切であると学びました。来年には小学校の先生になる予定なので、学級の一人ひとりに寄り添うのは大変な事もあると思いますが、私は、一対一のコミュニケーションを大切にし、その子の特技や長所を伸ばしてあげられるような先生になりたいと強く思いました。
・大人が子どもをコントロールするのではなく、子ども自身が自分で自分の道を切り拓いていけるように周りの大人が支えていくことが大切だということを学びました。