2024.10.11
10月8日(火)「観光文化論」(稲本恵子教授)では、春日部市郷土資料館館長 実松幸男様をお招きし、「春日部市の歴史・文化と郷土資料館の取り組みについて」お話しいただきました。
共栄大学がある埼玉県春日部市は、「カスカベ」がアニメの舞台として描かれたことによって日本国内だけでなく、海外でもその存在が知られています。「春日部」「粕壁」と2種類の異なる表記の地名が実際に存在し、歴史的には、古代から現代に至るまで、自然景観、古墳や歴史的建造物、伝統工芸品といった形のあるものだけでなく、人々によって、継承され、守られてきた祭りなどの観光資源が多彩に存在します。実は本学のグラウンドも、縄文時代の遺跡で、発掘調査がされています。今回の授業では、郷土資料館が、このような春日部市の歴史や文化、有形無形(形のあるモノ、形のないコト)の文化財の存在などについて市民や観光客に対してどのような情報を提供し、活動をしているのか、また、春日部市を訪問する観光客の実際の姿などが紹介されました。
私たちの生活の中では、日常的な一風景であっても、何世紀もの時間を経て現在の姿や形になっています。郷土資料館が、さまざまな企画展示やイベントを開催し、訪問した外国人観光客がSNSで海外にさらにクチコミを発信することで、春日部の知名度は上がり、訪問者が増え続けています。現在は、日本人を上回る数の外国人観光客が郷土資料館を訪問する月もあり、市内各所へと足を運んでいるとのことでした。受講生たちは、毎日の通学では知り得なかった春日部のさまざまな観光資源について知ることができ、観光による地域活性化、あらたな観光ビジネスの方向性を探ることが出来る貴重な時間となりました。
共栄大学と春日部市は2007年度より包括的連携協定を締結しており、地域とともに学ぶ機会を創出し、様々な活動に取り組んでいます。