【教育学部幼稚園コース】保育技術を楽しむ

2024.11.29

教育学部

 教育学部幼稚園コースではこども達とのコミュニケーションを楽しめるよう、パネルシアター、エプロンシアター、紙芝居、タオル遊び等の保育技術を習得する授業があります。「基礎演習(幼)」では2024年6~7月に3コマ月下和恵先生から、「教職実践演習(幼・小)6」では2024年10月にYouTube発信もなさっている松家まきこ先生から特別講義として直接ご指導いただきました。

 パネルシアターはパネル布(毛ばだちの良い布)を貼ったボードを舞台に、Pペーパーという不織布で作った絵人形を貼ったり外したり、裏返したり、舞台のあちらこちらへ動かしながら演じる日本発祥こども文化で、こどもたちは大好き。目を輝かせて見入り、日頃あまり感情を出さないこどもも、歓声を上げたり一緒に手をたたいたりして、演じ手とこども集団の心がぐっと近づきます。

 パネルシアターは古宇田亮順先生によって1973年に創案・命名され、保育現場で親しまれていますが、月下先生も松家先生も古宇田先生の直接のお弟子さんです。月下先生からは、パネルシアターの「歴史・保育実践での活用」「制作の方法と留意点」「演じ方・幼児とのコミュニケーションの取り方」についてご指導いただきました。

パネルシアターを演じられる月下先生

学生達の絵人形づくりに一つ一つアドバイスいただきます

 松家まきこ先生のパネルシアターはタオルも加わり、学生達は大喜び!

 

 東日本大震災一時避難所にタオルを贈り「うさこちゃん」が大活躍をしたお話も松家先生からお伺いしました。タオルでしっぽ取りゲームをしたり、グループでタオルケーキを作ったり……。歓声の響き渡る授業でした。

 授業後、学生からは次のようなコメントが寄せられました。「小さい頃、母親と一緒にハンカチで人形を作っていたことを思い出した。タオル遊びはその場の楽しさだけでなくその後の記憶や思い出にも残り、身近で親しみやすいものだと感じた」「タオル1枚と輪ゴム4本で、あんなにもしっかりとしたパペットが作成できることに驚き、同時に自分でつくったのでとても愛着が湧いた。こどもたちにとっては自分の力で何かを作って達成感を味わうということが大事なのではないかと思った」「松家先生のご講義を受けるまでタオルが遊び道具になると気づかなかったが、タオル一つでいろいろな遊びができるという新しい発見につながった。」「震災のときは特に不安などを感じ情緒不安定になるためパペットをぬいぐるみにすることで安心につながるのではないかと感じた。」「作る過程が簡単でこどもでも作りやすいため、成功体験につながると思った。」 「手先を使うので、タオルの他にも身近なもので、こどもの発達を促すことができるものがないか見つけたいと思った。」

 これからも机上の学びと実践力を車の両輪として学生達の学びの機会を提供していきたいと思います。

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