【国際経営学部】Tokyo Pride 2025フィールドスタディ報告(中田ゼミ)

2025.06.30

国際経営学部

Tokyo Pride 2025ゲート前

 国際経営学部中田ゼミが6月7日、8日に代々木公園で開催されたTokyo Pride2025の調査に行ってきました。

 中田ゼミでは、観光の多様化、観光産業の多様化対応について理解を深め、まだ産業が追い付いていないことを確認し、求められることを考察していくことを目標にしています。

 今年度最初のゼミのプロジェクトとして、Tokyo Prideでブース出展されるcrazy wedding の企画概要・ねらいなどを事前にゼミでお話しいただき、当日はゼミ生もカップルにブースへお立ち寄りいただくためのお声がけや、公式Instagramのアカウントへの登録など、ほんの少しですが、お手伝いをさせていただきました。また、観光産業を中心に各企業がどのような取組をしているのか、パレードを歩く団体・企業の方々はどのようなパフォーマンスをしながら歩いているのかそれぞれ調査しました。

 ゼミの学生は、crazy weddingが出展する“ふたりらしさ”を研究するカップル専用ブース『2人LAB.』について伺い、「同性婚が法制化されるその未来を据えて、LGBTカップルに自分達の結婚式を想像してもらう流れをつくるという強い意志を感じた」、「研究所という形で観察、実験、結果の3段階を通じ、結婚式の悩みを消し、2人らしさをもっと表に出せるきっかけを作っている」など、このブースにおける期待値や効果を感じていました。

 実際にブースでのお手伝いをしてみて、「セクシュアルマイノリティのカップルにふたりがカップルなのかどうか確認するために、最初はどのように声掛けをしてよいかわからず迷っていたら、crazyのスタッフの『おふたりが素敵なので声をかけさせていただきました』と声掛けするのをみて、なんて素敵な関係性を確認する声かけなのかと勉強になった」という感想や、「カップルが楽しそうに互いのことを思い考えて、対話している姿をみてセクシュアルマイノリティのカップルは関係性が対等であるように感じた」などスタッフの心遣いや、カップルの様子から、これまで漠然としていしたセクシュアルマイノリティのカップルへの接客や、カップルの関係性を知る機会となりました。

crazy wedding ブース前で説明を聞く学生

 また、その後、出展されたブース、パレードを観に行った学生からは、「正直、商業的な意図が強いブースが多いのではないかと思っていたけれど、セクシュアルマイノリティの方々が、自身の将来として考えていなかった選択肢もあるということを知るきっかけとなるようなブースがたくさんあり、結婚・出産などを望む方々への提案などを提示する企業・団体がcrazy wedding以外にも多数あり、当事者の視野を広げるためになっていることを実感した」、「Instagramの登録をしてもらったご年配の方と少しお話をしたときに、よくわからないことを勉強したくてブースを観に来たと仰っていたが、パレードを観ている際にフロートが歩くすぐ後ろでオープンカーに乗った若者があおり運転し、嫌がらせをする姿を目の当たりにして、若年層は理解があり、ご年配の方は理解がないということではなく、あらゆる世代の人たちにセクシュアルマイノリティについて知るきっかけが必要であると感じた」という感想を持ちました。

観光産業ブースでも皆で話を伺い、記念撮影

 私は、これまで研究者として調査のために訪れることがほとんどでしたが、学生と一緒に参加することによって、ひとりで2日間のイベントを観ようとしても、観られるところは限られてしまっていましたが、学生たちもコミュニケーションをしながら、それぞれの視点を持ち、気になるブースを回ったことで、後日共有する際には、何倍にもTokyo Prideを味わうことができたなと感じることができました。同じように学生が企業様に与えていただいた経験を得て感じたことを、また他の学生に伝えていってくれると嬉しいなと感じた2日間でした。

 昨年度の授業に引き続き、事前の講義、お手伝いする機会をいただきました株式会社CRAZYの関係者の皆様には、このような学びにつながったこと大変感謝しております。

参考

株式会社CRAZY CELEBRATION For All

Tokyo Pride2025 HP

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