【国際経営学部】「ゲストスピーカーによる講義が行われました(国際観光論)」

2025.08.08

国際経営学部

 7月7日(月)「国際観光論」(稲本恵子教授)では、春日部市役所 環境経済部 観光振興課 主幹 四方田 和宏様をお招きし「春日部市の観光振興の取り組み」についてお話しいただきました。

 共栄大学がある埼玉県春日部市は、古くは日光街道の宿場町として栄え、その地理的環境からも、さまざまな自然、伝統文化や産業を有し、アニメ「クレヨンしんちゃん」の舞台としても知られています。私たちにとっては、学びや生活の拠点である春日部市ですが、観光客として春日部を訪問する人たちにとっての春日部の魅力について、観光ビジネスの立場だけでなく、ビジネスや市民生活を支える地域行政では、何が行われているのかを、①行政にとって「観光」とは、②春日部市の観光のいま、③観光振興基本計画、④春日部市の観光振興の取り組み(具体例)の4部構成でわかりやすく解説していただきました。

 昨今、訪日外国人観光客(インバウンド)が増え、有名観光地ではオーバーツーリズムなど、その地域に住む人たちの生活に支障をきたすような問題も発生しています。春日部市を訪問する外国人観光客も年々増えていますが、インバウンドへの対策を行政が考えることは、市民の生活を向上させることにつながるという行政ならではの視点は、ビジネスについて学んでいる学生達にはとても新鮮なものであり、皆、熱心に聞き入っていました。

 少子高齢化が進み、人口減少が進む中で、大都市への人口集中が進み、地方都市では地域の賑わいが減り、経済活動も縮小されてしまうことが懸念されるなかで、近年「観光まちづくり」という概念でその地域資源を活かしながら、ヒトやモノを動かして、それによりお金を動かすという地域活性化政策が注目されています。首都圏で都心に近く人々が生活をするのには、環境もよく便利な春日部市ですが、観光地として多くの人に訪問してもらいながら、訪問者も市民も春日部市をもっと好きになるように、市では、「環境」「社会」「経済」のそれぞれの課題解決をはかりながら持続可能な観光まちづくりを推進に取り組んでいるとのことでした。ビジネス(産業)×行政(官)×市民(学=私たちのように大学で地域に関する課題解決について研究する機関)が、連携(産官学連携)を進めていくことで、「観光まちづくり」を実現していくための背景を知ることができる出来る貴重な時間となりました。

 共栄大学と春日部市は2007年度より包括的連携協定を締結しており、今後も、地域とともに学ぶ機会と活動の創出を進めていきます。

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