2025.10.27
メディアやポップカルチャーを中心としたICT研究活動を展開する国際経営学部の伊藤ゼミに所属する塚原沙紀さん(4年)が、2025年10月17日(金)から19日(日)に開催された第75回栃木県発明展覧会に「VR撮影人力移動装置」を出展しました。
本展覧会は、栃木県、栃木県教育委員会、一般社団法人栃木県発明協会が主催し、栃木県宇都宮市の栃木県産業技術センターを会場として行われました。伊藤ゼミでは、一般の方にもわかりやすいように「隠れて撮れる人力VRカート」という名称で出展し、多くの来場者に装置の仕組みや工夫を紹介しました。
本装置は、VR映像の撮影時に撮影者自身が映像内に映り込んでしまうという課題を解決するために、伊藤ゼミに所属する塚原さんが中心となって設計・製作・開発したものです。
塚原さんは、課題の発見から構想、試作、改良に至るまで主体的に取り組み、その成果として特許庁に実用新案登録(登録済)を果たしました。装置は人力で移動させながらカメラを安定させる仕組みを備えており、揺れの少ない滑らかなVR映像を撮影することができます。

展示では、塚原さんが自ら作成した2枚の解説ポスターを掲示し、装置の構造や撮影方法をわかりやすく紹介しました。また、一部の来場者には直接説明を行い、出展者としての取り組みや工夫に関心が寄せられました。
今回の出展にあたっては、塚原さんを指導する伊藤大河准教授のもと、伊藤ゼミの卒業生である本学の河合麗奈助教もサポートに加わりました。河合先生は、学生時代に開発した「腕木式転落防止装置」を本展覧会に出展した経験を持ち、その知見を活かして、ポスター制作や展示方法に関するアドバイスを中心に学生を指導しました。このように、卒業生が教員として後輩を支援する形での協働は、伊藤ゼミの学びの循環を象徴するものとなっています。
【塚原さんのコメント】
自分が制作した「VR撮影人力移動装置」が発明展覧会に出展されることを、とても嬉しく思います。この装置は、VR映像の撮影において、撮影者自身が映像内に映り込んでしまう問題を解消することを目的として開発しました。今後、どこかでこの装置が役立つ機会があれば嬉しいと思います。

伊藤ゼミでは、こうした学外展示や地域イベントへの参加を通じて、学生が主体的にICTを活用した企画・制作を実践し、学びを社会とつなげる取り組みを行っています。
共栄大学は、建学理念である「至誠」を原点に、学生一人ひとりの創造力と行動力を育み、地域社会に貢献できる人材の育成を進めております。今後も教育活動を通じて、地域・企業・行政との連携を深めてまいります。