【ゼミ活動】EFエデュケーション・ファースト・ジャパンを訪問(中田ゼミ)

2025.12.02

ゼミ活動

「渋谷」「名古屋」「京都」など地名を教室名にしている

社内で説明を受けるゼミ生

 中田ゼミでは、観光の多様化と観光産業の在り方について学んでいます。10月30日の午後、世界50の国・地域に展開する語学学校の運営事業、語学留学・インバウンド旅行などの旅行事業を行うEFエデュケーション・ファースト社の日本支社(東京都渋谷区)を訪問しました。

 まず、コロナ後に増えた日本を訪れる短期滞在の語学留学生の受入体制について、伺いました。年間1,500名程、多い時期は一度に500名の学生が通うEFでは、学生には寮を紹介することも可能ですが、7割以上がホームステイを希望するため、常時ホストファミリーを募集しているそうです。ホストはゲストの背景によってはヴィーガン用の食事を別に作る必要があることや、湯船につかる楽しみを知ったゲストが毎日お風呂に入るようになり光熱費がかさむなど苦労もあるようですが、長年ホストを経験した方が受け入れてきたゲストを訪ねて世界一周旅行を楽しむなど、受け入れ側の具体的な苦労や楽しみについて紹介いただきました。

 また、EF社が造成するツアーは、現在は米国のインバウンド商品に限定しており、いくつかの区分に分けてターゲットを変えて展開されていました。教育旅行、年代別旅行の他に、なんと中田ゼミの関心の範疇でもあるタイ・アムステルダムなどの世界のプライドに行くツアーも作っていました。ここ最近はオーバーツーリズムを避けることも意識し、北海道、九州、新潟などのローカルな場所を巡るツアー企画などエリアを広げているそうです。社内の雰囲気もオープンで私たちが社内見学をさせてもらっている際にも多くの方が一度仕事をとめて、にこやかに挨拶してお迎えいただきました。

 最後に、語学学校のなかで日本語の授業に参加し、交流させていただきました。ゼミの3・4年生が作成した日本での観光、観光の嗜好に関するアンケートを用い、難しい日本語で書かれている箇所や、読めない漢字などを学生がフォローする形で取り組んでもらいました。参加した学生の感想としては、「思ったよりも日本語を理解していて、漢字の読み書きなどができる状況に驚いた」、「私たちが中心に交流を展開していかなければならないのに生徒さんの方がフレンドリーに話しかけてくれて自分達ももっと言葉が通じる、通じないということ以前に積極的になる必要がある」など、日本語を学ぶ短期滞在者の学生の向学心や姿勢から国際交流には積極性が大切なことを学びました。また、欧米人の多いクラスでアンケートのなかの5件法の「ややそう思う」と「非常にそう思う」の違いについて問われ、説明に苦労したことから、考え方がはっきりしている欧米人と日本人の違いや、文化圏の異なる方に向けたアンケート作成には工夫が必要であることを学びました。国際交流、外国語の学習、異なる文化圏の方の表現の違い、外資系企業の風土など、学生は訪問を通して皆異なる部分への関心が広がったように感じます。

 ご案内していただいた鈴木さんをはじめ、クロフォードさん、バレンティーナさんには、心より感謝申し上げます。

語学学校各クラスでの交流の様子
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