【国際経営学部】オープンキャンパスでの模擬授業報告

2022.08.29

国際経営学部

国際経営学部では、8月19日(土)と8月28日(日)に高校生を対象とした第8回、第9回のオープンキャンパスが行われ、大勢の高校生とその保護者の方が来校いたしました。

そこでは恒例の国際経営学部の先生方による模擬授業が行われました。

 まず8月19日のオープンキャンパスでは、本学部の稲本恵子教授が「エアライン・ビジネスの今」という内容での講義を行いました。稲本先生は共栄大学に教授として赴任される以前は、航空(エアライン)業界にご勤務しており、その経験を十分に生かした授業となりました。稲本先生の講義によると、日本国内には7,000余りの島があり海に囲まれているために、海外への輸送業務に関しては海上輸送のみならず、この航空輸送はとても大きな需要があるそうです。そして航空輸送は、自然災害にも耐性があり、まさに「速く」「遠くに」そして「安全(快適)に」輸送できるというメリットを生かしています。そして航空輸送は世界を舞台に動く「ヒト・モノ・カネ」を支えており、まさに世界経済の一端を担っていると稲本先生は力説されました。また航空業界においては輸送するのは「ヒト」だけではないということを、すなわち「航空貨物」としての役割も忘れてはならないそうです。航空貨物は、「ヒト」を運ぶ旅客と比較すると、季節による利用数の変動は少ないという理由で、その需要は安定しているそうです。そして昨今では、地上で不特定多数の荷主から荷物を集め、通関業務を経て航空会社に渡すという「フォワーダー業務」とこの「航空貨物業務」を一手に担う企業が多くみられ、注目されているということです。そしてエアライン・ビジネスは、将来においては「プライベートジェット」「ヘリコプター事業」「空飛ぶタクシー(車)」そして「ドローン・ビジネス」等にも広がっていく可能性を秘めているということです。言い換えられると、エアライン・ビジネスは、今後とも社会のニーズに応えるべく、益々進化を遂げていくと稲本先生は予測しております。

稲本恵子教授

 また8月28日のオープンキャンパスでは、齊藤武比斗教授が「健康ビジネスの未来」という題目での講義を行いました。我が共栄大学国際経営学部の中でも「将来はスポーツに関わる仕事に就きたい」という学生が多くいます。齊藤先生によるとスポーツが関わっているビジネス分野は、ビジネスコンテンツ(プロスポーツ、グッズなど)、エンタメビジネス(TV、ゲームソフトなど)、観光ビジネス(スポーツに関係した観光ツアーなど)、教育ビジネス(マナーや体育向上など)の他に、今回の講義のテーマである健康ビジネスがあげられます。それではその健康ビジネスとは何かを考えるにあたって、齊藤先生は「現代社会で健康を維持するために何が必要であるか」を考えるべきとしています。その結果、齊藤先生は「八つの要素」をあげました。(運動、栄養、休養、福祉、安全・安心、教育、衣服、空間)すなわち健康ビジネスは、この八つの分野を合わせた複合市場、複合領域となるそうです。その総合的な市場規模は、2028年には2,250兆円になり、自動車産業の350兆円を大きく上回ることとなります。以上の述べた健康ビジネスに関する「八つの要素」にはそれぞれの学問領域があり(例えば運動であれば運動科学、休養であれば生理学、空間であれば建築学等)、その8つの学問領域をまとめ上げる学問こそが経営学ではないかと齊藤先生は力説されました。そして実際に齊藤先生の専門ゼミナールを卒業した学生の中には、経営学を基礎として健康ビジネスの世界で活躍している方もいるそうです。

齊藤武比斗教授

 以上のように国際経営学部のオ-プンキャンパスでは、教授陣が日頃大学で実際に行われている授業の内容を、高校生にもわかりやすく模擬授業として行っています。

次回のオ-プンキャンパは、9月17日(土)です。是非お越しください。

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