【教育学部】田山准教授が高校生に模擬授業を実施

2022.09.28

教育学部

教育学部の田山享子准教授が、9月17日(土)に行われた、第10回共栄大学オープンキャンパスにおいて来校した高校生たちに模擬授業を行いました。

私は、小学校で外国語教育に携わるために必要な基本的な知識・技能について学ぶ授業を担当しています。今回は、『学級担任は、外国語を児童と一緒に学ぼうとする「魅力あるモデル!」でありたい』と題し、自ら英語を学びたくなるような児童を育てるために、学級担任として目指すべき姿を考える授業を公開しました。

小学校外国語教育は、中学校や高等学校で目指している英語4技能の習得を急ぐのではなく、中学校以降の英語学習がより充実したものになるような素地をつくること、また、学校を卒業しても必要に応じて英語を自律的に学ぶことができる方略や態度を養うことを目的としています。したがって、小学校外国語教育に携わる指導者に求められる資質・能力とは、英語に関する知識や英語運用力だけではありません。

英語を使ってコミュニケーションをする楽しさを教室内で直接児童に感じ取らせ、母語以外の外国語を知ることから生まれる異文化等への興味・関心、自分との違いや多様性を尊重しようとする態度等を、英語初学者の段階で豊かに培っていくことを含めた授業力、指導力を備えていることです。そして、児童にとって「英語を使ってコミュニケーションをする、よきモデル」であることです。「先生みたいに英語を話せるようになりたいな!」「先生、ALTと英語で話していて、かっこいいな!」と児童があこがれる存在であってほしいと願います。また中学校や高等学校の英語の先生のように、流暢に英語を話せない場面に遭遇しても、ALTに質問したり辞書で調べて上手に話せるように努力したりする姿を児童に見せればよいのです。それも学習者にとって「よきモデル」なのです。

小学校教員は、学校における外国語教育のスタートを担うという重要な役割があります。そのことに誇りをもち、失敗を恐れず、一方で教師自らも英語学習者であり続けることを忘れないでほしいと思っています。

田山享子准教授
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