【国際経営学部】中野専任講師が高校生に模擬授業を実施

2022.10.17

国際経営学部

国際経営学部の中野専任講師が、10月8日(土)に行われた第11回共栄大学オープンキャンパスにおいて来校した高校生たちに模擬授業を行いました。中野専任講師は、国際経営学部の専任教員(先生)で、授業の題名は「ビジネスモデルと人材マネジメント」でした。 授業の最初に中野先生は、陸上競技において100メートルの世界記録保持者のボルト選手とマラソンの世界記録保持者のキプチョゲ選手では、同じ陸上選手でありながら体格が異なることを説明しました。(ボルト選手は筋肉質で、キプチョゲ選手がより細身の体格)その理由は、走る距離が異なるので、勝つために必要な能力が異なり、その結果そのためのトレーニングも異なるとのことでした。そして企業においても様々なビジネス(陸上の種目)があるために、(陸上競技でいうトレーニングに当たる)様々な人材マネジメントを通じて、企業は自分たちのビジネスを行うのにふさわしい組織を作り上げていくとのことでした。

中野先生は、人材マネジメントとは「人材の活用を通じて、経営の目標の達成を目指す学問」であると言います。

次に中野先生は、人材マネジメントを学ぶ上での事例として、宅急便で有名なヤマト運輸という企業の採用方針を取り上げました。宅急便は従来の運送業と異なり、企業間ではなく、一般家庭から一般家庭に荷物を配達するものです。それゆえ、宅急便を始めるにあたり、まずヤマト運輸はトラックの運転手を「セールスドライバー」と呼ぶことで、運転手はただトラックを運転するのではなく、自ら営業(セールス)も行う人であるということを強調しました。

またそのセールスドライバーの採用においても、「従来の運転手の常識にとらわれない人」を求めて、敢えて「業界未経験者」を優先して採用したそうです。さらには、宅急便の配達においては荷物を受け取る一般家庭の人々(主婦や年配の方々)とのコミュニケーションを重視するうえでも、その採用される者の「人柄」を重視したそうです。つまりビジネスモデルが変化した結果、客層が変わり、運転手(セールスドライバー)に求められることも変わったため、人材マネジメントを通じて宅急便にふさわしい人材を調達する必要があったと中野先生は結論付けました。中野先生は、高校生の多くが知っている宅急便のヤマト運輸を事例にあげたことで、高校生もよく理解してくれたようです。

次回の共栄大学のオープンキャンパスは、11月26日(土)です。是非皆様お越しください。

中野 浩一専任講師
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