【教育学部】 「私が見た、世界と日本の教育② ~在外教育施設等の経験を通して~ 」

2022.10.25

教育学部

令和4年10月12日(水)15:00~16:30 (マレーシア時間 14:00~15:30)

講  師:ジョホール日本人学校長 川口 浩先生

授業形態:ZOOMによる講義のあと、対面によるグループディスカッション

授業内容:教育で育成する資質・能力について、ニュージーランド教育と比較して考える

教育委員会はなく、学年よりも能力重視のクラス編成。学校でお金を稼いで日本へ行く修学旅行のお金を貯める小学生がいる。      そんな話を聞いたら皆さんはどのように考えますか?日本のものさしで考えれば、きっとNGな話ばかりではないでしょうか?

しかし、世界に目を転じれば日本の常識がグローバルスタンダードではないこともあります。「外国だけの特別な話で日本では無理」と片付けてしまうこともできますが、実は教育の本質的な問題をはらんでいるかもしれません。 この度、社会科教育ゼミではマレーシア、ジョホール日本人学校の川口校長先生にご講義いただきました。川口先生が実際に見て来られたニュージーランドの教育と日本の教育を比較して「教育で育てるべき資質・能力とは何か?」をグローバルな視野から学びました。

御講義のあと、学生がディスカッションを行い、全体交流を経てさらに川口先生に質問を投げかけました。                下記は学生の感想の一部です。

【学生の声の一部】 本講義では、川口先生による講義で、日本の教育を客観的に見ながら、「教育によって育成すべき資質」について考えを深めることができました。今回はニュージーランドの教育についてお話を頂きましたが、その中でも、日本の教育と異なることとして、「社会的な学習」について興味を持ちました。具体的には、生徒に学校の受付を仕事として行わせたり、チョコレートを販売したり、自分たちの作った作品を保護者へ販売したりなどして、それらの売り上げを、学校をより良くしていくために使うという活動をしているということでした。確かに、これらの活動を通して社会性を身に付けることができ、社会的意識を持たせることができると感じます。日本の教育でも、社会性を育み、社会的意識や積極性を持つ子どもを育成することが目指されています。日本の学校教育では、係活動や委員会活動を通して、学級又は学校をより良くしていくためにどのようなことができるのか。家族や地域のためにどのようなことができるかなど考え、活動する機会が設けられています。日本では、ニュージーランドのようなリアルな社会的な学習は不可能なのかもしれませんが、同じようなことを学校や地域の中で行っていると思います。「社会性」については、今後、さらに求められる資質・能力であるとも考えられるため、日本の学校教育の中でできる活動を深めていけたら良いなと感じました。

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