[卒業生、関係の皆様]卒業生の答辞

2020.03.19

お知らせ

卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。

3月19日に行われる予定でした共栄大学第16回卒業証書・学位記授与式は中止になりましたが、 卒業生、保護者、在校生、関係の皆様に、卒業生代表の答辞を公開させていただきます。

【卒業生代表 上村 伊織(国際経営学部)】 
4年間の大学生活を振り返ると、新たなことに挑戦し、成功と失敗を繰り返した日々でした。  

大学入試で私は、高校の担任に「もっと上を目指せる」と言われましたが共栄大学を選択しました。私の生まれ育った春日部で、興味があった経営学について学べるところに惹かれたのがその理由ですが、パンフレットに書かれた「少人数教育」と「先生が学生の名前を覚えているのは当たり前」という言葉に大変大きな魅力を感じました。入学当初、私はオリエンテーションの時から一緒だった3人と同じ基礎ゼミになりましたが、大学生活や授業で分からないことを、お互い情報共有し助け合いながらなんとか乗り越えました。2年生になると専門ゼミが始まりましたが、私は母が働く介護老人保健施設でアルバイトをしていることもあり、介護・福祉について知識を広げるため宣ゼミに入りました。宣ゼミでは介護・福祉業界で行われている新たな事例について、情報を整理し自分の意見を述べる機会が多くありました。自分の意見を持ち、身に着けた相手に伝える力を就職活動のグループディスカッションなどに活かすことができました。学内プレゼンテーション大会では、同じゼミ生の留学生の様々な意見やアイデアを取り入れなが らスライドを作成し、発表しましたが、その過程で異なる視点を持つことの大切さを学べました。これらのことを経験する中で、私が常に意識してきたことは「誠実さ」です。人に左右されず、目の前のことに真面目に取り組み、自分のことだけではなく相手の気持ちを考えて行動するよう心掛けてきました。高校までは受け身の姿勢で過ごしてきましたが、大学では積極的に自ら行動する必要がありました。そして、誠実であるためには周りの方々からのサポートが不可欠でした。共栄大学の教職員の皆様方のご指導、先輩後輩、地域の方々、家族の協力があって私たちは充実した4年間を過ごすことができました。心より感謝いたします。

今、新型コロナウイルス感染で世界が混乱しています。私たちは卒業と同時に「不測の事態」を乗り越えなくてはなりません。人生には予測せぬことがたくさんあると思います。共栄大学での学びを最大限に活用し、変化に機敏に対処するとともに、この先起こり得ることを予測して適切に対処する力を養う。これが卒業する私たちがすべきことであり、社会に出てからの使命であると思います。最後になりますが、大学関係者に感謝申し上げるとともに、皆々様方のご健勝とご多幸、そして我が母校、共栄大学の更なる発展を心よりお祈り申し上げます。

令和2年3月19日
卒 業 生 代 表
国際経営学部
上村 伊織

【卒業生代表 山田 梓(教育学部)】
長く続いた冬の寒さもようやく遠のき、春めいた暖かな日々の到来が感じられるころになりました。卒業式の場で晴れ着姿の友人と会い、恩師や家族に見送っていただくことは叶わないこととなってしまいましたが、本日、卒業の日を迎えられましたことを大変嬉しく思います。また、在学生の皆様からは心のこもったはなむけの言葉をいただき感激しています。この言葉を励みにこれからも頑張っていけそうに思います。

この卒業の日の春風が爽やかな共栄大学キャンパスに改めて立ち、卒業という事実と対峙するとき、私たち一人ひとりの胸中にはさまざまな想いが去来しています。振り返ると、大学での時間は瞬く間に過ぎて行きました。入学当時、私には他に目指していた大学があり、自分がなぜ今ここにいるのかと自問自答を繰り返す日々の中で、将来にあまり希望を見出せずにいました。そのような中で、私に新たな目指すべき道を指し示してくれたのは、共栄大学で出会ったさまざまな人たちでした。授業、実習、就職、何について相談してもいつも親身になってくれて、そして必ず激励してくださった先生方。大学生活において楽しむことも真剣に取り組むこともその身で教えてくださった先輩方。 つたない自分たちを先輩と慕ってくれた後輩たち。そして何よりも、共に学び、共に喜び、共に泣いてくれた、かけがえのない友人たち。友人たちと共に過ごした時間はとても楽しく、有意義で、この上なく贅沢なものでした。卒業に際して喜びを覚える一方で、友人たちとの別れに寂しさを感じずにはいられません。また、ここでどうしても触れておきたいのは、家族の存在です。大学生活の中でさまざまな岐路に立たされた時、どのような選択をしても常に味方でいてくれたのは家族でした。今、私がここに答辞を述べることができるのも、こうした家族の支えがあったからこそです。多くの心配をかけながらも、 最後まで私のことを第一に考えてくれた家族には、感謝の気持ちでいっぱいです。

しかし、いつまでも過去を名残惜しむことは許されません。程なくして私たちはそれぞれの道を歩き始めます。就職する者、さらに学問の道に進む者、どのような道に進んでも、共栄大学において多くの人たちと過ごした時間がこれからの自分自身の糧となることは、疑う余地もありません。このような思いで私たちが無事に大学生活を終えることができるのも,先生方や事務職員の方々、実習等でお世話になった学校に関係する方々、そして家族など、皆様のお力添えのおかげでございます。重ねて、心より御礼申し上げます。 最後に、在学生の皆様のますますの頑張りと共栄大学のなお一層の発展を遂げることを祈り、つたない言葉ではありますが答辞とさせていただきます。

令和2年3月19日
卒 業 生 代 表
教 育 学 部
山田 梓

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